糖尿病性神経障害について 知っておきたい 糖尿病と痛み

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糖尿病に伴う神経障害

高血糖状態が長く続くと,手足などからだの末端のほうへ伸びている細い神経(末梢神経)が侵されていきます。このために起こるのが,糖尿病性神経障害で,糖尿病性網膜症,糖尿病性腎症と並んで「糖尿病の3大(細小血管)合併症」と呼ばれます。

3大合併症のなかでもっとも頻度が高いのが,糖尿病性神経障害です。

日本糖尿病対策推進会議が2006~2007年に行った調査では,糖尿病と診断されて平均10年経つ患者さんの約47%に糖尿病性神経障害が認められました。

またこのうち半数以上に,痛みなどの自覚症状がみられました。しかし,その症状が糖尿病からくるものであることを最初から知っていた患者さんは少ないのが実状です。

糖尿病の患者さん全員が合併症を発症するわけではありません。しかし,血糖コントロールがうまくいっていなかったり,発症して何年も経っていたり,糖尿病以外に高血圧や脂質異常などの生活習慣病があったり,喫煙や飲酒をしていたりすると,神経障害などの合併症を起こす可能性は高くなります。

糖尿病に伴う神経障害

<糖尿病患者アンケート調査 調査概要>

■調査手法:
インターネットによるアンケート調査(全国)
■調査対象:
現在,糖尿病治療薬を処方されている18~79才の男女4973例のうち,両足に「ジンジン・ピリピリ・ビリビリ・チクチクといった痛み」を有する男女598例(男性489例,女性109例,平均年齢54.8歳)
■調査期間:
2012年9月24日~26日
■調査会社:
株式会社アンテリオ
 

糖尿病性神経障害の症状

糖尿病性神経障害の症状

糖尿病性神経障害の症状はさまざまです。手足の痛みを訴える患者さんもいますが,自覚症状は全くないという患者さんもいます。

手足の痛みやしびれ,冷え,ほてりといった症状(感覚神経障害といいます)は,神経障害の起こり始めに多くみられます。また,年月が経つと便秘と下痢のくり返し,勃起障害,立ちくらみといった症状(自律神経障害といいます)が出るようになります。さらに,神経の数が減っていくのに並行して感覚が鈍くなり,ちょっとした傷に気づかず手当てが遅れて潰瘍になってしまったり,軽いケガややけどから,より大きな傷を負ってしまうリスクが大きくなります。自律神経障害も,放っておくと低血糖状態に気づかず突然意識を失ったり,心筋梗塞を起こしているのに痛みがないなど,非常に危険です。

糖尿病性神経障害は,起こり始めの時期に気づくことがもっとも大切です。1/3以上の患者さんは,糖尿病と診断されてから1年以内に,痛みなどの症状を感じるとする調査結果もあります。何か症状や気になることがあるときは,「血糖コントロールが悪いことを怒られるのでは」などと心配せずに,主治医の先生に相談してみましょう。糖尿病性神経障害が起こっているかどうかは,「アキレス腱反射」などのごく簡単な検査でもわかりますので,進んで受けましょう。

痛みなどの症状を初めて感じた時期(糖尿病と診断されてから~年後)

<糖尿病患者アンケート調査 調査概要>

■調査手法:
インターネットによるアンケート調査(全国)
■調査対象:
現在,糖尿病治療薬を処方されている18~79才の男女4973例のうち,両足に「ジンジン・ピリピリ・ビリビリ・チクチクといった痛み」を有する男女598例(男性489例,女性109例,平均年齢54.8歳)
■調査期間:
2012年9月24日~26日
■調査会社:
株式会社アンテリオ
 

糖尿病性神経障害に伴う症状とは

「糖尿病性神経障害に伴う症状」は,足の先や裏の「痛み」や「しびれ」などの感覚異常から始まります。手の指は,初期には無症状のことが多く,進行すると感覚の異常があらわれます。

糖尿病性神経障害に伴う症状とは

これらの症状は,特に足に強く感じられることが多く,日常生活に支障をきたすこともあります。その頻度は人によってさまざまですが,3ヵ月以上にわたって持続し,治療に時間のかかる慢性の痛みとなることもしばしばです。

痛みの症状の起きる頻度

<糖尿病患者アンケート調査 調査概要>

■調査手法:
インターネットによるアンケート調査(全国)
■調査対象:
現在,糖尿病治療薬を処方されている18~79才の男女4973例のうち,両足に「ジンジン・ピリピリ・ビリビリ・チクチクといった痛み」を有する男女598例(男性489例,女性109例,平均年齢54.8歳)
■調査期間:
2012年9月24日~26日
■調査会社:
株式会社アンテリオ

また,痛みの症状は,冷えやしびれに伴ってあらわれることも多く,しびれを感じる人の半数以上は,ジンジン・ピリピリ・ビリビリ・チクチクといった痛みを伴うとのアンケート結果もあります。

糖尿病性神経障害は自然に治ることはありません。まだ痛みが軽いから,時々しびれるだけだからといって何の対処もしないと,症状が進行し,最終的には痛いという感覚が消失してしまうこともあります。

「糖尿病性神経障害に伴う疼痛」は,正しい治療を受ければ,痛みを軽くし,症状の悪化を防ぐことが可能です。多くの患者さんは,疼痛の症状についてなかなか先生に相談しないようですが(相談するまで平均約2年),適切な治療により,初期の段階から症状を緩和させることがとても大切なのです。

痛みの症状について初めて先生と話した時期(症状に気づいてから~年)

<糖尿病患者アンケート調査 調査概要>

■調査手法:
インターネットによるアンケート調査(全国)
■調査対象:
現在,糖尿病治療薬を処方されている18~79才の男女4973例のうち,両足に「ジンジン・ピリピリ・ビリビリ・チクチクといった痛み」を有する男女598例(男性489例,女性109例,平均年齢54.8歳)
■調査期間:
2012年9月24日~26日
■調査会社:
株式会社アンテリオ